家庭医学館 「子どもの急性鼻炎」の解説
こどものきゅうせいびえん【子どもの急性鼻炎 Acute Rhinitis】
一般に鼻(はな)かぜと呼ばれる病気で、鼻水、鼻づまりがおもな症状です。
インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルスなどのウイルス感染と、その後に続く細菌の二次感染が原因です。
[症状]
鼻水は、最初は水様性です。症状が進むと膿性(のうせい)になります。鼻の入り口が赤くなってただれたり、鼻血(はなぢ)が出やすくなったりします。夜は、鼻づまりのために、呼吸が苦しくなります。
乳児は、鼻づまりのためにミルクがうまく飲めなくなります。
鼻炎以外に、咽頭炎(いんとうえん)、扁桃炎(へんとうえん)、気管支炎(きかんしえん)、急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)、急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)を併発することがよくあります。
[治療]
症状に応じて、内服剤を服用します。耳鼻咽喉科(じびいんこうか)を受診し、鼻処置をしてもらうと、鼻づまりがとれてすっきりします。
乳児は、耳鼻咽喉科で点鼻薬(てんびやく)を処方してもらい、睡眠前や哺乳(ほにゅう)の前に使うといいでしょう。