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扁桃炎 へんとうえん tonsillitis

翻訳|tonsillitis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

扁桃炎
へんとうえん
tonsillitis

口蓋扁桃の炎症をいう。急性扁桃炎は,レンサ球菌,肺炎菌,ブドウ球菌などの感染が,普通は感冒の際や気候の変化,過労などによって起きる。局所が発赤,腫脹して白斑が生じることが多く,39~40℃の高熱を伴いやすい。

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デジタル大辞泉の解説

へんとう‐えん〔ヘンタウ‐〕【×扁桃炎】

扁桃、特に口蓋扁桃の炎症。溶連菌肺炎菌・インフルエンザ菌の感染によるものが多く、赤くはれてのどが痛み、発熱する。扁桃腺炎。

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百科事典マイペディアの解説

扁桃炎【へんとうえん】

普通は連鎖球菌肺炎球菌ブドウ球菌などによる扁桃(口蓋扁桃)の急性炎症をいう。扁桃が赤くはれ,しばしば白斑を生じ,発熱,嚥下(えんげ)痛をみる。治療は安静,うがい,解熱薬投与など,重症の場合はサルファ剤抗生物質を投与する。
→関連項目アンギーナ上気道炎ひきつけ扁桃肥大リンパ節炎

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食の医学館の解説

へんとうえん【扁桃炎】

《どんな病気か?》
 扁桃(へんとう)(一般に扁桃腺(へんとうせん)呼ばれる部分)に細菌などが感染して炎症が起こる病気です。扁桃には免疫力があり、健康な状態なら、細菌やウイルスがついても排除できますが、過労やストレスなどで抵抗力が低下していると、感染が起こり、発症します。
 症状は、扁桃が赤く腫(は)れて、のどが強く痛み、寒けがしたあと、高熱がでます。子どもがかかりやすい病気ですが、大人でもかかることがあり、最近は、性行為によってクラミジアヘルペスウイルスが感染して扁桃炎が起こるケースもふえています。
《関連する食品》
〈粘膜を強化し免疫力を高めるビタミンA〉
○栄養成分としての働きから
 ビタミンAには、粘膜(ねんまく)を強化し、免疫力を高める働きがあります。
 ビタミンAのうち、動物性食品に含まれるレチノールをとるには、レバーウナギチーズ、たまごなどの食品がいいでしょう。また、植物性食品に含まれ、体内でビタミンAにかわるカロテンをとるには、コマツナニンジンシュンギクナノハナカボチャなどを食べると効果的です。
 ビタミンCにも免疫力を強化する作用があります。イチゴパパイアキウイなどのくだものや、ブロッコリーなどの野菜、イモ類などに多く含まれます。のどが痛いときはジュースにしたり、やわらかく煮(に)スープにするなどして摂取しましょう。
○漢方的な働きから
 ザクロの実1個を180cc程度の水で煎(せん)じ、これでうがいをすると、のどの痛みがおさまります。

へんとうえん【扁桃炎】

《どんな病気か?》
〈扁桃の免疫機能が低下して細菌感染を起こす〉
 のどには、外から細菌が侵入しないよう、たくさんのリンパ組織があります。このリンパ組織が集まって大きくなったものが扁桃(へんとう)(一般に扁桃腺(へんとうせん)と呼ばれる部分)です。
 扁桃はふだんは強力な免疫(めんえき)機能をもっているため、細菌やウイルスが侵入しようとしても排除できます。
 けれども過労やストレス、のどの衛生状態の悪化などによって免疫機能が低下すると、細菌やウイルス感染を許してしまいます。これが扁桃炎です。
 扁桃炎を起こすと、のどに痛みを感じるようになり、やがて悪寒(おかん)がし、38~40度の高熱がでます。
 子どもは扁桃炎にかかりやすいものですが、年に何度も扁桃炎にかかる場合、習慣性扁桃炎といいます。
《関連する食品》
〈ビタミンCは柑橘類からとると吸収率がアップ
○栄養成分としての働きから
 体に抵抗力をつける栄養素をとることがポイントになります。
 ビタミンAは、のどの粘膜(ねんまく)を丈夫にし、ウイルスや細菌の侵入からまもってくれます。
 ビタミンAには、レバー、ウナギなど動物性食品に含まれるレチノールと、コマツナ、ニンジン、シュンギク、アシタバ、シソ油などの植物性食品に含まれるカロテンとがあり、カロテンは体内で必要量だけビタミンAにかわります。変換されなかったカロテンは、免疫細胞を活性化する働きがあります。
 キウイ、イチゴ、ミカンなどに含まれるビタミンCにも、白血球(はっけっきゅう)の働きを強化して免疫力を高める作用があります。
 このビタミンCの吸収を助けるのが、フラボノイド(ビタミンP)です。ビタミンPは柑橘類(かんきつるい)の果肉を包む薄皮に多く含まれているので、ミカンやネーブルオレンジなどを薄皮ごと食べて、ビタミンC、Pをとれば、効果的に体内に吸収されます。
 免疫細胞はインターロイキンと呼ばれる化学伝達物質を使って相互に連絡を取り合い、連携してウイルスや細菌と戦いますが、インターロイキンの産生をうながして劇的に免疫力を高めてくれるのが、ビタミンEです。
 ビタミンEは、アーモンドやウナギ、たらこに多く含まれます。
 扁桃炎にかかると、発熱のために食欲がなくなります。食べられないときは、せめて脱水状態にならないよう、水分だけは補給するようにしてください。

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世界大百科事典 第2版の解説

へんとうえん【扁桃炎 tonsillitis】

扁桃の炎症をいう。扁桃は1層の薄い上皮を隔てただけで,直接細菌などの抗原に汚染された外界と接触する。臓器が外界にさらされているのである。そのため常時炎症をくりかえし,抗体をつくることによって免疫機能に寄与している。つまり常時炎症をおこし,かつ炎症からくる組織損傷の修復をくりかえして成長し,また衰退する。したがって扁桃はつねに慢性的炎症の状態下にあり,あらゆる扁桃は慢性扁桃炎になっていて,急性扁桃炎は慢性扁桃炎の急性増悪像(急性化した組織像)にすぎないと考えてよい。

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大辞林 第三版の解説

へんとうえん【扁桃炎】

扁桃の炎症。一般には口蓋扁桃の炎症をいう。溶連菌などの細菌感染によって生ずる。扁桃腺炎。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

扁桃炎
へんとうえん
tonsillitis

扁桃の炎症をいうが、扁桃には大きいものだけでも咽頭(いんとう)扁桃、口蓋(こうがい)扁桃、舌根扁桃があり、それぞれに急性と慢性の炎症がみられる。しかし、一般に扁桃炎といえば口蓋扁桃炎をさす場合が多い。以下、それぞれの扁桃炎について急性と慢性に分けて述べる。
(1)急性口蓋扁桃炎 多くの場合ウイルス感染に始まり、すぐに細菌感染に移行する。溶血性連鎖球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌の感染が多い。症状は発熱、不快感、咽頭痛、嚥下(えんげ)痛、頭痛などである。幼小児では症状が強く現れ、悪寒を伴うこともある。口蓋扁桃は発赤し、表面が単に腫脹(しゅちょう)しているもの(カタル性扁桃炎)、扁桃陰窩(いんか)に膿苔(のうたい)が付着しているもの(陰窩性扁桃炎)、扁桃濾胞(ろほう)に膿苔が付着しているもの(濾胞性扁桃炎)がある。ときに頸(けい)部リンパ節が腫大し、圧痛を生じたり、扁桃周囲炎や膿瘍(のうよう)を合併することがある。治療は、安静を守り、抗生物質や解熱剤の投与などを行う。
(2)急性口蓋扁桃炎の特殊型 口蓋扁桃の炎症が主病変で、他の扁桃や周囲の組織にも波及している病態をアンギーナ、口峡炎とよんでいる。ワンサンアンギーナは紡錘状菌と螺旋(らせん)菌の混合感染によるもので、深い潰瘍(かいよう)が生じるが全身状態や予後はよい。しょうこう熱性アンギーナは発赤が高度である。伝染性単核症によるアンギーナは膿苔がひどく、全身リンパ節や脾臓(ひぞう)の腫脹を伴う。
(3)急性咽頭扁桃炎 原因、症状、治療は急性口蓋扁桃炎とだいたい同じであるが、鼻閉(鼻づまり)、鼻漏、口呼吸などの症状が著明である。
(4)急性舌根扁桃炎 これも原因、症状、治療が急性口蓋扁桃炎とほぼ同じであるが、嚥下痛が強く、嚥下障害を伴う。
(5)慢性口蓋扁桃炎 急性口蓋扁桃炎を繰り返すこと(習慣性扁桃炎)が原因である。症状は一般に軽い。刺激感、異物感などがあり、ときに微熱がある。急性炎症を繰り返しおこす。扁桃は肥大し、圧迫すると膿が出る。表面に膿栓をみることもある。慢性口蓋扁桃炎が腎(じん)炎、関節炎、心内膜炎の原因になっていること(病巣感染)がある。この場合は扁桃が埋没し、見かけはむしろ小さいが、表面は凹凸があることが多い。治療は、全身の健康保持に努め、外出後にはうがいを行う。抗生物質、トローチ剤、咽頭塗布剤はほとんど効果がない。習慣性扁桃炎や病巣感染の原因になっている場合は手術で摘出する。
(6)慢性咽頭扁桃炎 咽頭扁桃が増殖肥大して腫瘤(しゅりゅう)状となるが、これをアデノイドという。
(7)慢性舌根扁桃炎 青年期以後、とくに老人に多い。急性炎症を繰り返すことが原因であるが、ときに口蓋扁桃摘出後におこることもある。咳(せき)、のどの異物感があり、扁桃は肥大している。[河村正三]

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世界大百科事典内の扁桃炎の言及

【アンギーナ】より

…かつて扁桃炎として呼びならわされたもの。現在では医学的に習慣性アンギーナhabitual angina,習慣性扁桃炎という場合以外には,耳鼻咽喉科領域ではあまり使われていない。…

※「扁桃炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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