子供の広場(読み)こどものひろば

日本大百科全書(ニッポニカ) 「子供の広場」の意味・わかりやすい解説

子供の広場
こどものひろば

児童向け総合雑誌。民主的で文化的な国づくりを標榜(ひょうぼう)し、大久保正太郎(1907―1984)が編集人で、菅忠道(かんただみち)(1909―1979)、関英雄松山文雄らが編集に参加。1946年(昭和21)4月、新世界社発行。1948年1月号より『少年少女の広場』と改題藤森成吉(せいきち)『ピオの話』(1946年5月)、筒井敬介(けいすけ)(1918―2005)『コルプス先生汽車へのる』(1947年11月)、壺井栄(つぼいさかえ)『あたたかい右の手』(1948年9月)などが発表されたが、児童向け大衆雑誌の創刊が相次ぐ1950年、5月号をもって廃刊となった。

[向川幹雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の子供の広場の言及

【銀河】より

…北畠八穂《ジロー・ブーチン日記》,壺井栄《あばらやの星》,椋鳩十《動物スケッチ》,平塚武二《ウイザード博士》,坪田譲治《ゆめ》,岡本良雄《ラクダイ横丁》,国分一太郎《雨ごいの村》,塚原健二郎《犬のものがたり》など多くの作品を生んだ。同じ時期の《赤とんぼ》(1946年4月~48年10月),《子供の広場》(1946年4月~50年5月),《少国民世界》(1946年7月~48年10月?),《少年少女》(1948年2月~51年12月)などとともに戦後の良心的児童雑誌として評価されたが,これらの雑誌は1950年代初めまでにすべて廃刊となり,大衆的な娯楽誌に席を譲った。【冨田 博之】。…

※「子供の広場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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