20世紀日本人名事典 「孤蓬 万里」の解説
孤蓬 万里
コホウ バンリ
グーポン/ワンリー*
07の歌人,医師 台北歌壇主宰;台湾地区婦幼衛生中心嘱託医師。
- 国籍
- 台湾
- 生年
- 1926年4月1日
- 没年
- 1998年12月15日
- 出生地
- 台北
- 本名
- 呉 建堂(ゴ ケンドウ)
- 学歴〔年〕
- 台湾大学医学院卒
- 学位〔年〕
- 医学博士(熊本大学)〔’71年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 菊池寛賞(第44回)〔’96年〕
- 経歴
- 台湾大学在学中に日本海軍の軍医依託生となり、高雄海軍病院に赴任。第2次大戦後はベトナム博愛救済運動に中華民国医療隊長として参加。開業医(産婦人科 外科)を経て、基隆市立医院、省立苗栗医院、省立宜蘭医院、省立花蓮医院などの院長を歴任し、1992年定年退職。一方、台北二中で短歌の手ほどきを受け、台北高校で犬養孝教授に出会い万葉集の講義を受けた。’68年「台北歌壇」を創刊、主宰。’93年、12年がかりで「台湾万葉集」(全3巻)を編纂。’94年日本でも刊行され、’96年菊池寛賞を受賞。剣道8段教士。第3回世界剣道選手権個人3位。歌集に「ステトと共に」「老い母ありて」「町医の日びに」「椰子の如くに」「いのちのかぎり」、自伝に「孤蓬万里半世紀」など。’93年8月来日。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報