大学事典 「学生相談室」の解説
学生相談室
がくせいそうだんしつ
university(college)counseling room
カウンセリングセンター,よろず相談室などの名称で運営されていることもあり,また保健センターなどの中に学生相談室がおかれていることもある。学生相談室は,学生の生活上の困難や心理的な悩みに対して,カウンセリングの専門的手法によって相談活動を行い,学生の適応・成長・発達を促進することを目指して大学内におかれる。教職員や学生の家族へのコンサルテーション(助言),また予防啓発活動,部署間連携活動なども求められる。学生相談室はすべての学生にとって利用しやすい場所にあることが望ましく,また面接室は防音・空調等の配慮された個室である必要がある。必要な数の面接室のほかに受付・待合スペース,スタッフ室,記録保管スペースが必要で,多目的室や談話室なども設けられるのが一般的である。組織によって異なるが,人員的には長(責任者)・専任カウンセラー・非常勤カウンセラー・インテーカー・事務スタッフなどで構成される。
著者: 寺島吉彦
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報