孫東満氏家屋(読み)そんとうまんしかおく(その他表記)Son Dongman-si kaok

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「孫東満氏家屋」の意味・わかりやすい解説

孫東満氏家屋
そんとうまんしかおく
Son Dongman-si kaok

韓国,慶尚北道慶州郡江東面良洞里にある朝鮮王朝初期の上流住宅。月城孫氏の大宗家家屋として,世祖3 (1458) 年に建立された。建築面積約 230m2 (70坪) 。行廊棟,主屋 (内棟) ,家廟 (祠堂) の3つの領域で構成される。敷地全体は,小高い丘のすそ野に位置しているため,外部からは行廊棟しか見えない。祠堂は,斜廊マダン (庭) から正面に見えるように最も重要な位置に配置され,宗家であることを象徴している。全体的に単純な架構と装飾のない素朴なたたずまいは,当時の士大夫住宅の節制をよく示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む