宇坂庄(読み)うさかのしよう

日本歴史地名大系 「宇坂庄」の解説

宇坂庄
うさかのしよう

荘域は足羽川の中流域河谷一帯、美山町と福井市の一部を含む地に比定される。貞永元年(一二三二)の六波羅探題宛関東御教書(尊経閣文庫武家手鑑)

<資料は省略されています>

とあり、摂関近衛家の所領の一。この御教書は、近衛基通の訴訟を鎌倉から六波羅へ移管したもの。次いで寛元四年(一二四六)一二月三日付関東御教書(保坂潤治氏所蔵文書)にもその名がみえるが、さらに建長五年(一二五三)一〇月二一日付近衛家所領目録(近衛家文書)の請所の項に高陽院領内宇坂庄の名がみえる。高陽院は藤原忠実女で鳥羽天皇の皇后泰子。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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