日本歴史地名大系 「足羽郡」の解説
足羽郡
あすわぐん
〔古代・中世〕
古代の足羽郡は越前国のやや北部に位置し、鎌倉時代までに分置された吉田郡を含んでいた。その主要部は
「和名抄」(刊本郡部)は「安須波」と訓ずる。天平三年(七三一)二月二六日付越前国正税帳(正倉院文書)に「足羽郡」がみえ、同帳に「少領外正八位下勲十二等阿須波臣真虫」、天平神護二年(七六六)九月一九日付足羽郡司解(東南院文書)に「足羽郡少領外従八位下阿須波臣東麻呂」とみえる郡司級の阿須波氏のほか、同年一〇月二一日付越前国司解(同文書)には足羽小綿の名もみえる。地名を負う神社に「延喜式」神名帳に載る「
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報