宇宙の泡構造(読み)ウチュウノアワコウゾウ(その他表記)bubblelike structure

デジタル大辞泉 「宇宙の泡構造」の意味・読み・例文・類語

うちゅう‐の‐あわこうぞう〔ウチウ‐あわコウザウ〕【宇宙の泡構造】

宇宙の大規模構造

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇宙の泡構造」の意味・わかりやすい解説

宇宙の泡構造
うちゅうのあわこうぞう
bubblelike structure

1986年にハーバード大学の観測チームは,10年にわたる銀河の赤方偏移掃天観測の結果を発表し,奥行約5億光年にわたる銀河分布を示した。それによると銀河は直径約1億光年の泡のようなものの表面上に分布し,泡内部の銀河の存在しない空洞 (ボイド) は丸く互いに押合うように連なっているという。ゲラーらの観測以前にも大きな構造の存在は示唆されていたが,1100個もの大量の銀河のデータによってそれを示したのは彼女らの功績である。ゲラーらは引続き 89年には 3962個の銀河分布を発表し,銀河の大構造,グレートウォール (万里長城) の存在を示した。

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