宇対瀬村(読み)うたいぜむら

日本歴史地名大系 「宇対瀬村」の解説

宇対瀬村
うたいぜむら

[現在地名]三重町浅瀬あさせ 宇対瀬

宮尾みやお村の西、大野川南岸にある。対岸は岡藩領柴山しばやま(現千歳村)。天文一九年(一五五〇)一二月一三日の大友義鎮知行預ケ状(萩藩閥閲録)に三重郷のうち宇対瀬とみえ、七貫分の地が岡部大蔵少輔(鎮種)に預けられた。近世を通じ臼杵藩領。慶長二年(一五九七)の三重郷検地帳写(渡辺家文書)には又井またい村と一括された宇対瀬村分の一冊が含まれ、村位は中。同一一年の惣御高頭御帳にも宇対瀬村とあり、高二四一石余、下ノ村組に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報