日本歴史地名大系 「宇賀野村」の解説 宇賀野村うかのむら 滋賀県:坂田郡近江町宇賀野村[現在地名]近江町宇賀野世継(よつぎ)村の北東、天野(あまの)川下流北岸の琵琶湖岸に位置。東宇賀野・西宇賀野・碇(いかり)(葦刈)の三集落からなり、村内を北国街道が南北に通る。文武天皇元年(六九七)に天皇の病気回復祈願のために義淵が開基したと伝える歓喜光(かんきこう)寺の跡がある。同寺は「興福寺官務牒疏」によれば富永山と号し、本尊薬師如来。別称を柳光(りゆうこう)寺といい、僧坊一二宇があり、交衆一六口がいた。別院に世継寺・護寧(ごねい)寺、園華(えんか)寺(現米原町)があったが、歓喜光寺は明応元年(一四九二)火災により灰燼に帰したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by