守口漬け(読み)もりぐちづけ

日本の郷土料理がわかる辞典 「守口漬け」の解説

もりぐちづけ【守口漬け】


愛知県名古屋市名産の漬物で、愛知や岐阜で栽培される直径3cmほどの細長い大根守口大根を塩で下漬けしたあと、酒かすに漬けたもの。酒かすの床を何度か取り替えながら漬け込み、酒かすとみりんかすを配合した漬け床で仕上げ漬けするものも多い。漬け上がりまで2年以上かかる。◇江戸時代、河内国守口(現大阪府守口市)付近で作られたかす漬けが守口漬けとして有名になり、原料となった細長い大根を守口大根と呼ぶようになったといわれる。大根や漬物は名称とともに当地名物として定着した。

出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報

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