安摩・二の舞(読み)あま・にのまい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安摩・二の舞」の意味・わかりやすい解説

安摩・二の舞
あま・にのまい

舞楽曲名。壱越 (いちこつ) 調の曲。安摩二の舞は常に対をなして舞われる。まず安摩において舞人2人が和紙に抽象的な人の顔を描いた雑面 (ぞうめん) をつけて,姿おかしくかつ優雅に舞い降台,引続いて二の舞で,年老いた男女2人 (男は笑面〈えみめん〉,女は腫面〈はれめん〉) が登場し,安摩の舞をまねながら舞うが,うまくまねられず滑稽なしぐさをする。伴奏楽器は笛と打物のみで,音楽,舞振装束,面などの点で,舞楽のなかでも特殊な舞である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android