雑面(読み)ぞうめん

精選版 日本国語大辞典 「雑面」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐めん ザフ‥【雑面・造ザウ面・蔵ザウ面】

〘名〙 雅楽面の一つ。舞楽の「蘇利古(そりこ)」「案摩(あま)」などで用いる長方形の白い厚紙(後世はその表に白絹を張る)の表面に、目、鼻、口などを墨で象徴的に描き、目を三角形に切り抜いたもの。
※歌儛品目(1818‐22頃)一〇「造面、又雑面に作る。厚き白紙の、竪長にして方なるを以て製す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の雑面の言及

【蔵面】より

…雑面とも書く。白い長方形の布または紙の一面に,墨で図案化した面貌を描いたもので,舞楽の曲目中の《安摩(あま)》や《蘇利古(そりこ)》《古鳥蘇(ことりそ)》などに使用する。…

※「雑面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android