安摩庄(読み)あまのしよう

日本歴史地名大系 「安摩庄」の解説

安摩庄
あまのしよう

矢野やの(現広島市安芸区)衣田えた(現江田島町)波多見はたみ(現音戸町音戸)を荘域とする広島湾東部の海辺荘園で当初はくれ(現呉市)も含んでいた。阿麻庄・海之庄・天ノ庄などとも記し、荘名は「和名抄」の安芸郡安満あま郷に由来する。

嘉禎三年(一二三七)三月日付の安摩荘荘官等申状(新出厳島文書)によると、天永年中(一一一〇―一三)鳥羽天皇によって立荘。長承元年(一一三二)一一月一日鳥羽上皇は海之庄年貢を紀州高野山宝塔院に寄進したが(「高野山検校帳」高野山文書)、雑公事収取権は留保した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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