安東氏の乱(読み)あんどうしのらん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安東氏の乱」の意味・わかりやすい解説

安東氏の乱
あんどうしのらん

鎌倉時代末期,津軽の豪族安東氏宗家と庶子家が,所領をめぐって争った争乱。元亨1 (1321) 年,両家は幕府に訴えたが,裁決が下らなかったため,翌年春実力行動に出,幕府は派兵して鎮定させた。兵乱は容易に治まらず,幕府の権威は失墜したが,南部長継らの活躍でようやく鎮圧された。

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世界大百科事典(旧版)内の安東氏の乱の言及

【安東氏】より

…同時期に西国方面で活躍した駿河国安東庄出身の北条氏被官安東氏と同族とする説もあるが疑わしい。鎌倉後期の1268年(文永5)ころから始まる蝦夷反乱に関連して,一族の内紛が起き,幕府軍の追討をうけたが,屈服するには至らなかった(いわゆる安東氏の乱)。南北朝内乱期には,安藤家季・師季らが足利方の〈津軽合戦奉行〉として活躍した。…

※「安東氏の乱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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