宗教協約(読み)しゅうきょうきょうやく(その他表記)concordat

翻訳|concordat

旺文社世界史事典 三訂版 「宗教協約」の解説

宗教協約
しゅうきょうきょうやく
concordat

ローマ教皇と国家元首との間に,その国の領土内のカトリック教会の諸問題の調整を目的として結ばれる協約
僧職の任免,教区の承認教育制度婚姻の問題などを,互譲により平和的に解決しようとして結ばれる。古くは,聖職叙任権の解決のために結ばれた1122年のヴォルムス協約近代では1801年のナポレオン1世のコンコルダート,1929年のムッソリーニラテラン条約などが有名。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宗教協約の言及

【コンコルダート】より

…政治的権力者と宗教的権威者との間で双方に重大な利害関係のある事柄について締結される条約。政教協約とか宗教協約と訳される。具体的には神聖ローマ皇帝や各国の国王,元首とローマ教皇との間で,聖権と俗権との関係,教会事項に政治的権限の及ぶ範囲,国家における聖職者の地位などについての合意を内容とする。…

※「宗教協約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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