精選版 日本国語大辞典 「宙溜め」の意味・読み・例文・類語
ちゅう‐だめチウ‥【宙溜・中チュウ溜】
- 〘 名詞 〙
- ① 宙(ちゅう)にささえとどめること。宙に持ちこたえること。宙ぶらりんにすること。
- [初出の実例]「手先のちうだめ目のかねあひ、升の角よりたらたらたら」(出典:浄瑠璃・出世握虎稚物語(1725)四)
- ② ひかえなどなしに、そらでおぼえていること。そらおぼえ。暗記。
- ③ 依頼されたもの、また、伝言などを取りつがないで、そのままにしておくこと。
- [初出の実例]「おもてむきは使する顔で、中(チウ)だめに請返答して」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一)
- ④ ふたしかであやふやなこと。いい加減なこと。でたらめ。
- [初出の実例]「世の中をぐっと中(チウ)だめに悟った所が、マアそんなものさ」(出典:滑稽本・四十八癖(1812‐18)二)