定印(読み)ジョウイン

デジタル大辞泉 「定印」の意味・読み・例文・類語

じょう‐いん〔ヂヤウ‐〕【定印】

密教で、定に入っていることを示す印相いんぞう両手へその下で重ねる形。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「定印」の意味・読み・例文・類語

じょう‐いん ヂャウ‥【定印】

〘名〙
仏語。密教で、定にはいったことを示す印。手に結ぶ印契(いんげい)
日本往生極楽記(983‐987頃)兼筭「口不念仏、手不定印而入滅矣」
② 印を結んで禅にはいること。
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)下「定印に住して坐禅す」

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世界大百科事典(旧版)内の定印の言及

【阿弥陀】より

…【伊藤 唯真】
[図像]
 阿弥陀如来は浄土教信仰の主尊であり,したがって浄土教美術の中心的尊像である。薬師如来像とは異なり手に持物はないが,さまざまな印相(いんそう)(手の形)で表現され,印相の違いにより与願・施無畏印,転法輪印(説法印),定印,来迎印の像の4種に大別できる。 与願・施無畏印の像は,左手は下げて右手は掌を外に向けて上げる。…

※「定印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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