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…仏・菩薩(ぼさつ)の内証(悟境),本誓(ほんぜい)(誓願),功徳,事業(じごう)(はたらき)などを象徴的にあらわしたもの。印契(いんげい),密印,あるいは単に印ともいう。サンスクリットのムドラーmudrāの訳。…
…それゆえ観想によって得た仏の像を,壇上や画像に描いたり,あるいは壇上に仏像や三昧耶形(さんまやぎよう)などを配列したりする形像曼荼羅が作られるようになる。
[曼荼羅の発達]
古代インドにおいては呪句(陀羅尼dhāraṇī)をとなえ,印契(いんげい)(印相(いんぞう)mudrā)で修法を凝らす信仰がよく行われていた。釈迦はこの種の秘法を厳禁したが,大乗仏教はこれらをしだいに取り入れた。…
※「印契」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」