デジタル大辞泉
「印契」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いん‐げい【印契】
- 〘 名詞 〙 ( [梵語] mudrā (牟陀羅、と音訳し、印相、契印、密印、印などと意訳する)の意訳。「印」は標幟(ひょうし)、「契」は契約不改の意 ) 仏語。手指を様々の形につくり、また、それを組み合わせて、諸仏の内証を象徴したもの。特に密教で重んじられ、三密のうちの身密であるとされる。施無畏印(せむいいん)、法界定印(ほっかいじょういん)、施願印(せがんいん)、智拳印(ちけんいん)、引声印などがある。
- [初出の実例]「手作二印契一口誦二真言一心住二三摩地一三密相応加持故早得二大悉地一」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
- [その他の文献]〔摂大儀軌‐三〕
いん‐けい【印契】
- 〘 名詞 〙
- ① 印章をおして書類をととのえること。
- [初出の実例]「日間は公堂に伺候し、文書印契の事を弁理しけり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四)
- ② ⇒いんげい(印契)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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印契
いんげい
mudrā
手ぶりや手指の組合せによって仏菩薩の種類や特徴を示したもの。印,印相ともいう。もとは釈尊のある特定の行為の説明的身ぶりから生れたものであったが,密教の発展に伴って定型化した。顕教と密教では印契の意味についてかなり異なった解釈をし,顕教はこれを「しるし」の意味にとっているが,密教では諸尊の悟り,誓願,功徳の象徴的な表現と解する。印契のうち持物を用いる象徴を契印,手の形による象徴を手印という。代表的な手印には顕教の降魔印,転法輪印,禅定印,与願印,施無畏 (せむい) 印,密教の基本的印母の十二合掌,六種拳があり,持物には薬師如来の薬壺や観世音菩薩の蓮華をはじめ,さまざまなものがある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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印契【いんげい】
印相(いんぞう)とも。密教の作法で,手と指を組み合わせて印を結び,諸仏・菩薩(ぼさつ)の悟りを行者の身に表示するもの。普通は法衣の下で行う。仏像では手と指を組み合わせたものを印,剣・法縄・蓮華(れんげ)などを持つことを契と呼ぶ。印・契ともに仏・菩薩の悟りの内容,徳などを表現する。印には古くから説法印,禅定(ぜんじょう)印,降魔(ごうま)印,施無畏(せむい)印,智拳(ちけん)印,転法輪印,与願印などがある。
→関連項目密教
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の印契の言及
【印相】より
…仏・菩薩(ぼさつ)の内証(悟境),本誓(ほんぜい)(誓願),功徳,事業(じごう)(はたらき)などを象徴的にあらわしたもの。印契(いんげい),密印,あるいは単に印ともいう。サンスクリットのムドラーmudrāの訳。…
【曼荼羅】より
…それゆえ観想によって得た仏の像を,壇上や画像に描いたり,あるいは壇上に仏像や三昧耶形(さんまやぎよう)などを配列したりする形像曼荼羅が作られるようになる。
[曼荼羅の発達]
古代インドにおいては呪句(陀羅尼dhāraṇī)をとなえ,印契(いんげい)([印相](いんぞう)mudrā)で修法を凝らす信仰がよく行われていた。釈迦はこの種の秘法を厳禁したが,大乗仏教はこれらをしだいに取り入れた。…
※「印契」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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