定正院(読み)じようしよういん

日本歴史地名大系 「定正院」の解説

定正院
じようしよういん

[現在地名]長岡市鷺巣町

鷺巣さぎのす集落の東外れにある。曹洞宗、宝林山と号し、本尊釈迦如来、脇立は文殊普賢の二菩薩。寺伝によると、管領扇谷上杉教朝の子上杉定正は、明応三年(一四九四)一〇月、上杉顕定と合戦の最中病死したが、遺臣らが遺髪を奉じて当地に来て草庵を結んだ。春日山林泉りんせん(現上越市)曇英恵応の直徒可淑が巡錫の折、上杉家ゆかりの草庵と聞き、上杉謙信の援助を仰いで一寺を建立、定正院殿志賀公大居士と追号し、師曇英恵応を招じて開山とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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