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普賢 フゲン

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デジタル大辞泉の解説

ふげん【普賢】

普賢菩薩」の略。
[補説]書名別項。→普賢

ふげん【普賢】[書名]

石川淳中編小説。中世フランスの女流詩人クリスチーヌ=ド=ピザンの伝記を構想する「わたし」を主人公とする観念小説。昭和11年(1936)発表。同年、第4回芥川賞受賞。

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百科事典マイペディアの解説

普賢【ふげん】

仏教の菩薩。文殊(もんじゅ)とともに釈迦の脇士。仏の理・定・行の徳を表す。智慧の文殊に対し,慈悲の普賢。《華厳(けごん)経》で重要な役割を果たすので,華厳三聖の一人ともされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふげん【普賢】

菩薩の一。サンスクリットサマンタバドラSamantabhadraの訳。あまねく一切処に現れて賢者の功徳を示すことからこの名がある。《華厳経》には十大願(諸仏を敬わん,など)をたてたこと(普賢行願品),善財童子に自らの過去の修行を述べて彼を激励したこと(入法界品)が述べられ,《法華経》では六牙の白象に乗って法華経の信仰者を守護しにやってくること(普賢勧発品)が述べられている。十大願はいっさいの菩薩の行願を代表するとされ,この意味で行徳の本体とされる彼は,仏の知恵をつかさどる文殊と行動をともにすることが多く,ともに釈迦の脇侍となる。

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大辞林 第三版の解説

ふげん【普賢】

〔Samantabhadra〕 「普賢菩薩」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

普賢
ふげん

石川淳(じゅん)の中編小説。1936年(昭和11)『作品』に発表。以後諸種の作品集に収録。芥川賞受賞作。普賢行につながりたいという念願を秘めた主人公「わたし」は、心裡(しんり)に把持するこの理想のために、現実との競り合いにおいて後れをとり、自己の生活喪失にまで立ち至らされる。ところで、この理想がもはや理想でなくなるという事件が起こる。かくて、理想の消失とともにつかみあてた絶望という極から、改めて普賢行への新生を踏み出す。この作者の初期の諸作品にみられ、またその生涯の主題でもある、絶望よりの転生が主題である。作品世界の緊密さ、包含する劇、構想の大きさなどにおいて、初期の大作であり代表作である。[井沢義雄]
『『普賢』(集英社文庫)』

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世界大百科事典内の普賢の言及

【善財童子】より

…母の胎に宿ったとき,財宝が家中に満ちたことから名づけられたという。福城(ダーニヤーカラ)の豪商の子で,福城の東,荘厳幢娑羅林(しようごんどうさらりん)で文珠(マンジュシュリー)菩薩の説法を聞いて仏道を求める心を発し,その指導によって南方に53人(数え方によって54人とも55人ともされる)の善知識(よい指導者)を訪ねて遍歴し,再び文珠のもとに戻り,最後に普賢(サマンタバドラ)菩薩の教えによって修行を完成する。善知識は菩薩,比丘,比丘尼,優婆塞(うばそく)(在家男子),優婆夷(うばい)(在家女子),神,婆羅門,王,童子,遊女などあらゆる階層にわたり,あらゆるものが求道の師であることを教えている。…

【文殊】より

…般若思想に関係が深く,大乗諸経典に菩薩の上位者として登場する。普賢(ふげん)と組み合わされ,普賢が行(ぎよう)を象徴し,白象に乗るのに対し,文殊は知を象徴し,獅子に乗る。《華厳経》に文殊の住処は東北方にあるという文句があり,中国の五台山にあてる説が生まれた。…

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