巡錫(読み)ジュンシャク

デジタル大辞泉 「巡錫」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐しゃく【巡×錫】

[名](スル)錫杖しゃくじょうを持って巡行する意》僧が、各地をめぐり歩いて教えを広めること。「巡錫して説法を続ける」

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精選版 日本国語大辞典 「巡錫」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐しゃく【巡錫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 錫杖(しゃくじょう)をたずさえて巡行する意 ) 僧が各地をめぐり歩いて教えをひろめること。
    1. [初出の実例]「昼は御室、太秦、梅津の辺を巡錫(ジュンシャク)して、夜に入れば」(出典滝口入道(1894)〈高山樗牛二一)

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普及版 字通 「巡錫」の読み・字形・画数・意味

【巡錫】じゆんしやく

僧が巡行して布教する。

字通「巡」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の巡錫の言及

【遊行上人】より

…遊行は,本来修行僧が衆生教化と自己修養のために諸国を巡歴することで,仏教の修行の主要なものの一つであった。飛錫,巡錫などの語でもあらわし,禅宗では行脚の語を多く用いる。平安時代には山野を抖擻(とそう)する聖(ひじり)があらわれ,修験道では遊行が重んぜられた。…

※「巡錫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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