宣旨の使(読み)センジノツカイ

デジタル大辞泉 「宣旨の使」の意味・読み・例文・類語

せんじ‐の‐つかい〔‐つかひ〕【宣旨の使】

勅旨を伝える使者
「―にて斉信の宰相中将の、御桟敷へ参り給ひしこそ、いとをかしう見えしか」〈・一二八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宣旨の使」の意味・読み・例文・類語

せんじ【宣旨】 の 使(つかい)

  1. 勅旨を伝える使者。
    1. [初出の実例]「せんじのつかひにて、斉信の宰相の中将の、御桟敷へまゐり給ひしこそ、いとをかしう見えしか」(出典:枕草子(10C終)一二八)
  2. 官宣旨を伝達する使者。
    1. [初出の実例]「関東分宣旨御使。今日同到着云々」(出典:吾妻鏡‐承久三年(1221)五月一九日)
  3. 検非違使(けびいし)の命令書(別当宣)を伝える使者。別当宣の旨を執行する検非違使。
    1. [初出の実例]「いかに宣旨の御使をばかうはするぞといひければ、宣旨とはなんぞとて」(出典:平家物語(13C前)四)

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