宮ノ下村(読み)みやのしたむら

日本歴史地名大系 「宮ノ下村」の解説

宮ノ下村
みやのしたむら

[現在地名]伊予市宮下みやした

現伊予市の北東、南部山地と平地部の接点に位置する。西は上野うえの村、東は八倉やくら村、北は現伊予郡松前まさき町、南は山境で現伊予郡砥部とべ町に接する。口碑によれば孝霊天皇の時代、伊予皇子は字今岡いまおかの地に宮殿を造らせ、宮殿の下にあたる地域を宮ノ下とよんだという。行道ぎようどう(四〇三・一メートル)麓の茶臼ちやうす山は伊予皇子の陵と伝えられ、彦狭島の命・大小市命を祀る今岡神社が近年まであったが、現今は改造されて往時の跡をとどめない。

宮ノ下村は伊予郡神崎かんざき郷の内にあって古くは南神崎みなみかんざき村といわれた。慶長元年(一五九六)分郷して宮ノ下村と上野村の二村となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android