大洲秘録(読み)おおずひろく

日本歴史地名大系 「大洲秘録」の解説

大洲秘録
おおずひろく

五冊 人見栄智編

成立 元文五年―寛延四年

分類 地誌

原本 愛媛県立大洲高等学校至徳堂

写本 愛媛県立図書館

解説 著者は大洲藩士。内容は第一巻に大洲藩主加藤家の系図と家伝、第二―三巻に大洲藩士の家譜・俸録・役職と在任年・宗旨檀寺・屋敷・隠居記録など、第四巻に御先手組頭や御船・町・郡の各奉行の氏名・年次、年頭御礼之次第、新谷藩士の名鑑と家譜など、第五巻に領内全域について、郡・郷・村別に、村高・代官名・氏神社寺史跡名勝・名物・土産・地味・経済状況など村勢の大要、諸社氏子村寄、総寺院宗旨並本寺付などを詳細に記述する。江戸中期の大洲・新谷両藩の藩史・地誌を知るのに最適の書。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android