最新 地学事典 「宮久石」の解説
みやひさせき
宮久石
miyahisaite
化学組成(Sr, Ca)2Ba3(PO4)3Fの鉱物。六方晶系,空間群P63/m,格子定数a0.9921nm, c0.7469,単位格子中2分子含む。無色透明,モース硬度5,比重4.51。りん灰石超族のヘデファン石亜族に分類される。構造中でSr+CaとBaが秩序化していると考えられている。大分県佐伯市下払鉱山を模式地とし,チャート中に胚胎のマンガン鉱床から見いだされた。石英質の鉱石がSrやBaを含む熱水による変質を受け,もともと含まれていた燐灰石を置き換えるように宮久石が生じる。個々の結晶粒は極めて微細で非肉眼的。名称は愛媛大学の宮久三千年にちなむ。
執筆者:浜根 大輔
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

