宮城野温泉(読み)みやぎのおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮城野温泉」の意味・わかりやすい解説

宮城野温泉
みやぎのおんせん

神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町にある温泉。明神(みょうじん)ヶ岳の南麓(ろく)にあり、早川渓谷を隔てて強羅温泉(ごうらおんせん)と対する。第二次世界大戦後、強羅、木賀(きが)、底倉などから引き湯してまず保養所がつくられ、ついで旅館、別荘もできて温泉街が形成された。泉質は塩化物泉。古東海道の一つの碓氷(うすい)峠や外輪山明神ヶ岳、明星(みょうじょう)ヶ岳の登山口をなす。諏訪(すわ)神社の湯立獅子舞(ゆだてししまい)は伊勢太神楽(いせだいかぐら)系獅子舞で、獅子が湯立を行うのは珍しく、仙石原(せんごくはら)のものと同系で、国の選択無形民俗文化財。

[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android