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仙石原 せんごくばら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仙石原
せんごくばら

神奈川県南西部,箱根山の火口原の北部を占める草原地域。標高約 700m。外輪山金時山乙女峠などと,中央火口丘の台ヶ岳,小塚山などに囲まれ,南西は芦ノ湖畔に開けている。火口原湖であったが,早川による排水と埋積で形成された。湖の名残りである湿原にはモウセンゴケなどの植物群落がみられ,天然記念物に指定されている。避暑地として,別荘,寮,保養所が多く,キャンプ場ゴルフ場などもある。大涌谷からの引き湯で仙石原温泉が開かれている。富士箱根伊豆国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

せんごく‐はら【仙石原】

神奈川県南西部、箱根町にある高原。箱根火山の火口原湖跡に広がり、箱根温泉群の最北部にあたる。湿原植物が群生する。

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百科事典マイペディアの解説

仙石原【せんごくはら】

〈せんごくばら〉とも。神奈川県箱根山の火口原。北部の外輪山と中央火口丘に囲まれ,標高700m前後。もと芦ノ湖と同じく火口原湖をなし,火口瀬の早川が流れ,湿原も残る。
→関連項目箱根

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世界大百科事典 第2版の解説

せんごくはら【仙石原】

神奈川県足柄下郡箱根町,箱根カルデラ北西部にひろがる標高650m前後の高原。約2万5000年前,神山の噴出物でカルデラ内にC字形の堰止湖,仙石原湖が生まれたが,早川谷頭の浸食が進み湿原に変わった。約3000年前,神山の水蒸気爆発により発生した土石流がこのカルデラ平原を二分し,上流部に芦ノ湖,下流部に仙石原をつくった。江戸時代には箱根の裏関所が置かれていた。1880年,渋沢栄一がこの地に日本で初めての牧場〈耕牧舎〉を設立,大正になって観光開発が進められ,牧場はゴルフ場や分譲地に変わった。

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大辞林 第三版の解説

せんごくはら【仙石原】

神奈川県箱根町にある海抜650メートル 内外の高原。箱根火山の火口原湖跡に広がる。箱根最奥の温泉郷。湿原植物群落がある。せんごくばら。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔神奈川県〕仙石原(せんごくばら)


神奈川県南西部、箱根(はこね)山のカルデラ内北西部を占める火口原。箱根町に属する。標高約650~700m。早(はや)川沿いにムラサキハナショウブ食虫植物モウセンゴケなどが群生し、仙石原湿原植物群落として国の天然記念物に指定。秋のススキ野原は神奈川県の景勝50選の一つ。付近にはゴルフ場や観光ホテル、企業の寮、別荘地などの保養施設が多い。仙石原温泉がわく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仙石原
せんごくはら

「せんごくばら」ともいう。神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町の北部にある草原。金時(きんとき)山(1212メートル)を中心とする箱根火山の古期外輪山と中央火口丘小塚山(853メートル)、台ヶ岳(1054メートル)の山麓(さんろく)との間に広がる火口原で、標高650~700メートル。源頼朝(よりとも)がこの雄大な原野を眺めて「ここを開墾すれば千石の米がとれるであろう」といったというのが地名のおこりといわれる。山の箱根としては珍しくススキの草原が続き、芦(あし)ノ湖から流れ出る早川沿いの一部には湿原が残っている。湿原にはムラサキハナショウブをはじめ、チゴザサ、カキラン、ミズチドリ、カセンソウ、モウセンゴケ、ミズゴケなどの湿草が茂り「仙石原湿原植物群落」の名で国の天然記念物に指定されている。また、オオジシギ、ホオアカ、ヨシなどの野鳥類も多く、きれいなミドリシジミもみられる。
 仙石原の緩い傾斜地や平坦(へいたん)地は、現在ゴルフ場に開かれ、キャンプ場が設けられ、台ヶ岳、小塚山の斜面とあわせて団体や企業の寮や保養所、別荘が多く、箱根では休養施設の最多地区となっている。また、箱根を過ぎる最古の東海道の碓氷(うすい)路にあたり、江戸時代には乙女(おとめ)峠越によって御殿場(ごてんば)に通じる裏街道の要地で、北の矢倉沢(やぐらさわ)(矢倉沢往還)、根府川(ねぶかわ)(熱海(あたみ)道)とともに関所(仙石原関所)が設けられ、現在、関所役人の家と関所跡の碑がみられる。国道138号が通じる。小田原駅、箱根湯本駅からバスを利用。[浅香幸雄]

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世界大百科事典内の仙石原の言及

【箱根山】より

…大正年間には1919年湯本~強羅を結ぶ箱根登山鉄道が開通し,強羅温泉の開発が本格的に始まった。カルデラ北西部の仙石原では明治10年代以来,牧場が経営されていたが,大正年間から昭和初期にかけて観光開発が著しく進み,ゴルフ場や分譲地に変わった。1920年国鉄熱海線国府津~小田原間,21年強羅~早雲山間の登山ケーブルが開通し,温泉場は14湯となった。…

※「仙石原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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