宮廷教会(読み)きゅうていきょうかい

世界の観光地名がわかる事典 「宮廷教会」の解説

きゅうていきょうかい【宮廷教会】

オーストリア西部、チロル州の州都インスブルック(Innsbruck)の中央駅から約1km、徒歩15分ほどの場所にある、王宮に隣接した教会。神聖ローマ帝国皇帝フェルディナント1世(1503~1564年)が、1553年に彼の祖父でハプスブルク家の隆盛の基礎を築いたといわれるマクシミリアン大帝(マクシミリアン1世、1459~1519年)の遺志にしたがい、霊廟(れいびょう)として建設したものである。ドイツルネサンスの最高傑作ともいわれる壮麗なゴシック様式の教会である。教会の内部中央に、マクシミリアン大帝の大きな黒い棺が置かれ、その周囲を「黒い仲間たち」と呼ばれる28体の銅像が囲んでいる。◇この棺の中は空である。その理由は、市民の反対でここに葬られず、マクシミリアン大帝の生地である、ウィーンの南のヴィーナー・ノイシュタットの聖堂に安置されることになったからである。インスブルックは、14世紀ごろにハプスブルク家の支配下に入り、マクシミリアン1世は、この町を首都とした。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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