宮野谷村
みやのやつむら
[現在地名]富山町宮谷
不入斗村の東に位置する。地名は妙本寺(現鋸南町)住持日我の著した永禄二年(一五五九)一二月一〇日の「いろは字」下巻奥書に「乱居
落之内、於浮嶋・井谷・宮谷・犬懸等、弘治丙辰草案既畢」とみえる。天文二二年(一五五三)七月金谷城(現富津市)の落城により日我は当地などを転々としながら著作に努め、この書は弘治二年(一五五六)にまとめたようである。慶長期(一五九六―一六一五)には不入斗村の一部であったが、元和二年(一六一六)分村した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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