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害虫抵抗性作物 がいちゅうていこうせいさくもつ insect‐resistance crop

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知恵蔵2015の解説

害虫抵抗性作物

遺伝子組み換え品種の1つ。土壌細菌のバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis:Bt菌)のBt遺伝子を作物に導入している。Bt遺伝子から作られるたんぱく質は、特定の種類の昆虫に対して殺虫作用を示すため、遺伝子組み換え作物は葉や茎を食害する害虫から守られ、殺虫剤の散布回数や使用量を減らせる。Btたんぱく質を昆虫が摂取すると、消化管内がアルカリ性のため部分的に消化され、毒性を示すペプチド(アミノ酸が少数個結合したもの)ができ、この毒性ペプチドが腸管細胞の受容体(結合する相手)に結合して細胞が破壊され、殺虫性が生じる。哺乳類では胃内が酸性で毒性ペプチドがほとんど生成されず、生成しても腸管細胞に受容体がないために毒性は現れず、動物実験でも安全性が確認されている。トウモロコシジャガイモ、ワタなどにこの品種がある。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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