家庭配本サービス(読み)かていはいほんさーびす(その他表記)home delivery service

図書館情報学用語辞典 第5版 「家庭配本サービス」の解説

家庭配本サービス

身体障害者や外出困難な高齢者など,来館が難しい人々の自宅に資料を届ける図書館サービス.自宅配本サービス,宅配サービスなどと呼ばれることもある.図書館員が直接届ける体制をとっている場合と,ボランティアや福祉関係職員などが届ける場合があるが,以下の点により前者の方が望ましいとされる.すなわち,利用者が自宅で手にできる蔵書情報,流通情報に限りがあり,専門家としての図書館員の相談が必要であり,また,職員の側にとっても,利用者の要求を直接聞く機会になること,利用者の読書の秘密を守る必要があることである.配本の方法としては,自動車や移動図書館による定期的な巡回を行う方式と,利用者からの要求に応じてその都度訪問する方式がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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