宿送(読み)しゅくおくり

精選版 日本国語大辞典 「宿送」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐おくり【宿送】

〘名〙 宿駅から宿駅へと順に送ること。しゅくつぎ。
史記抄(1477)一五「日本に宿送りと云て宿々から送もていく様にぞ」
浮世草子御前義経記(1700)二「此馬つつがなく三条の大橋迄宿送(シュクオク)りにしてかへし給はるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宿送の言及

【宿次】より

…平安時代の中・末期には普及していた語と推察される。室町時代以降は〈宿送(しゆくおくり)〉とも称された。制度としては,平安時代なかばにはすでに衰退していた古代駅制にならって,鎌倉幕府が京都との連絡の便を目的として東海道の要所に宿駅を定め,使者や公物の確実な逓送のための人馬を常備したのにはじまる。…

※「宿送」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android