寂さ・淋さ(読み)さびしさ

精選版 日本国語大辞典 「寂さ・淋さ」の意味・読み・例文・類語

さびし‐さ【寂さ・淋さ】

〘名〙 (形容詞「さびしい」の語幹接尾語「さ」の付いたもの) 満たされないこと。人けがなく心細いこと。心楽しくないこと。閑静であること。また、その度合。寂寥(せきりょう)。さみしさ。さびしみ。さみしみ。
万葉(8C後)一五・三七三四「遠き山関も越え来ぬ今更に逢ふべきよしの無きがさぶしさ 一云 左必之佐(サビシサ)
※新古今(1205)秋上・三六一「さびしさは其の色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮寂蓮〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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