寄る辺(読み)ヨルベ

デジタル大辞泉 「寄る辺」の意味・読み・例文・類語

よる‐べ【寄る辺/寄る方】

頼みとして身を寄せるところや人。また、頼みとする配偶者。「―のない老人
我が身の―と頼まむに、いと頼もしき人なり」〈玉鬘

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寄る辺」の意味・読み・例文・類語

よる‐べ【寄辺・寄方】

  1. 〘 名詞 〙 たよりにして寄っていくあたり。たよりとするところ。頼みとする人。また、信頼して身をまかせることのできる夫または妻。よすが。
    1. [初出の実例]「射水川 流るみなわの 余留弊(ヨルヘ)なみ」(出典万葉集(8C後)一八・四一〇六)
    2. 「よるべさだめぬ浮舟と、波にただよふもかずかず侍り」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android