寄集(読み)よせあつめ

精選版 日本国語大辞典 「寄集」の意味・読み・例文・類語

よせ‐あつめ【寄集】

〘名〙 寄せ集めること。また、寄せ集めたもの。
※バァナァド・ショオを語る(1933)〈菊池寛〉三「われわれがその詩的表現に驚いてゐるすべての名文句は、その言葉の寄せ集めだと言って居る」

より‐たか・る【寄集】

〘自ラ四〙 寄り集まる。むらがり集まる。
俳諧・のぼりづる(1704)「呪文東風のはるる蹴鞠好春〉 間(あひ)に間それうぐひすとよりたかり〈百里〉」

より‐あつまり【寄集】

〘名〙 寄り集まること。規律統一もなく集まること。また、その集まったもの。雑多な集まり。烏合の衆。
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「馬鹿者共の寄り集りだとも云へますが」

よせ‐あつ・める【寄集】

〘他マ下一〙 よせあつ・む 〘他マ下二〙 寄せてひとところに集める。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「黄菊白菊を、何でも御座れに寄集めて小児騙欺の木偶衣裳

より‐あつま・る【寄集】

〘自ラ五(四)〙 あちこちから集まってくる。一か所に集合する。参集する。
※日蓮遺文‐千日尼御返事(1280)「いわしのよりあつまりてくされたるがごとく」

より‐つど・う ‥つどふ【寄集】

〘自ハ四〙 寄って来て集まる。寄り集まる。
洒落本・当世気どり草(1773)「家内をはじめ宿老も寄(ヨリ)つとひ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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