若い人(読み)ワカイヒト

デジタル大辞泉 「若い人」の意味・読み・例文・類語

わかいひと【若い人】

石坂洋次郎小説。昭和8~12年(1933~1937)「三田文学」に連載豊田四郎監督により昭和12年(1937)映画化出演大日方伝、市川春代、夏川静江ほか。

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デジタル大辞泉プラス 「若い人」の解説

若い人

①石坂洋次郎の長編小説。1933年~1937年「三田文学」に連載。
②1937年公開の日本映画。①を原作とする。監督:豊田四郎、脚本:八田尚之、撮影:小倉金弥。出演:大日方伝、市川春代、夏川静江ほか。
③1952年公開の日本映画。①を原作とする。監督・脚色市川崑、脚色:内村直也、和田夏十、撮影:山田一夫。出演:池部良、久慈あさみ島崎雪子杉村春子二本柳寛、ジャンヌ・ブッシュ、斎藤達雄ほか。
④1962年公開の日本映画。①を原作とする。監督:西河克己。出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、吉永小百合大坂志郎、三浦充子、小沢昭一ほか。青春ドラマ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「若い人」の意味・わかりやすい解説

若い人
わかいひと

石坂洋次郎の長編小説。1933年(昭和8)5月から断続的に『三田文学』に連載して37年12月に完結。同年改造社から刊行。全二冊。北国のミッション・スクールを舞台に国漢教師間崎と英語の女教師橋本と女学生江波恵子とのいわゆる「三角関係」を描く。退廃的側面をもつ江波の人物造型が読者を魅了し、ベストセラーとなった。いまなお「青春文学」の古典として読み継がれ、石坂文学の代名詞とみなされる作品。

[森 英一]

『『若い人』全二冊(新潮文庫)』

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百科事典マイペディア 「若い人」の意味・わかりやすい解説

若い人【わかいひと】

石坂洋次郎の長編小説。1933年―1937年《三田文学》に断続して連載。青年教師間崎慎太郎と美しい女子学生江波恵子,女教師橋本スミを中心に昭和初年の世相思想問題などをも点じて,健康で明るい青春の生活風景を描く。石坂洋次郎の出世作。

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世界大百科事典(旧版)内の若い人の言及

【豊田四郎】より

…京都に生まれ,府立一中を卒業後,東京へ出て劇作家を志すが,偶然の機縁で知り合った日本映画の先駆的監督田中栄三にシナリオを書くことをすすめられ,次いで松竹蒲田撮影所の島津保次郎の助監督となり,佐藤春夫の小説《売笑婦マリ》からヒントを得た自作の脚本による《彩られる唇》(1929)で監督となった。その後,ふたたび5年間の助監督生活を余儀なくされるという曲折があったが,1936年,松竹の監督であった重宗和伸(1896‐1971)が前年に設立した東京発声映画製作所に入社し(1941年,解散して東宝に吸収される),北国のアメリカ系ミッション・スクールを舞台に自由なモラルを描いた石坂洋次郎のベストセラー小説をみずみずしい手法で映画化した《若い人》(1937)で認められ,一流監督として知られるようになった。 以後,林芙美子原作《泣虫小僧》(1938),阿部知二原作《冬の宿》(1938),伊藤永之介原作《鶯》(1938)など一連の〈文芸映画〉のなかで,暗い時代の日本の庶民像を描き出していった。…

※「若い人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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