富士壺(読み)フジツボ

デジタル大辞泉 「富士壺」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐つぼ【富士×壺】

フジツボ科・イワフジツボ科の甲殻類総称海産で、岩や船底などに固着する。殻は石灰質で円錐状をなし、中に体が倒立した状態で収まっている。頂部からつる状の六対の脚を伸ばし、プランクトンなどを集めて食べる。種類が多い。

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精選版 日本国語大辞典 「富士壺」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐つぼ【富士壺】

  1. 〘 名詞 〙 甲殻類フジツボ亜目に属する種類の総称。からだは円錐形の堅い殻でおおわれ岩礁などに付着する。殻の直径は五~三〇ミリメートル。植物のつる状をした六対のあしがあり、これを殻口から出してプランクトンを捕食する。各地の潮間帯から深海に広く分布し、岩や杭などの堅い物に付着して生活する。船底について速力を減退させるほか養殖貝に被害を与える。シロフジツボ・クロフジツボなど種類が多く、食用となるものもある。〔生物学語彙(1884)〕

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