富安郷(読み)とみやすごう

日本歴史地名大系 「富安郷」の解説

富安郷
とみやすごう

古川ふるかわ町のみや川以西、河合かわい村の小鳥おどり川南方、大野郡清見きよみ村に及ぶ地域を占めていた中世の郷。仁安元年(一一六六)頃の飛騨国雑物進未注進状(宮内庁書陵部蔵)に「富安」とあり、目代の得分となる庁分物のうち蒔苧五目・蒔大豆八斗四升を未進している。応永一三年(一四〇六)三月四日、将軍足利義満は幕府料所であった富安郷を守護佐々木高通(京極高光)に預け(「足利義満袖判御教書案」佐々木文書)、同一八年八月四日、将軍足利義持は再び当郷を京極高光に預けている(「足利義持袖判御教書案」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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