朝日日本歴史人物事典 「京極高光」の解説
京極高光
生年:永和1/天授1(1375)
南北朝・室町時代の守護大名。左衛門尉,治部大輔。高詮の嫡子。応永18(1411)年7月,将軍足利義持から飛騨国司姉小路尹綱追討を命じられたが,病気のため弟の高数を陣代として出陣させた。尹綱を討った功により,高光には新たに飛騨国の地頭職や領地が与えられている。しかしすでに多病であったらしく,武将としての活躍を記す徴証は少ない。これより先の応永15年,後小松天皇の北山邸行幸の際にも,弟高数が高光の名代となって,侍所の一員として警護に当たっている。なおかかることを察してか,父高詮は生前に高光に対して,出雲,隠岐,飛騨の各守護職と各所領および惣領職を譲与している。
(宇野日出生)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報