富徳寺(読み)ふとくじ

日本歴史地名大系 「富徳寺」の解説

富徳寺
ふとくじ

[現在地名]羽生市上手子林

曹洞宗、山号は太田山。かつての本寺は上藤井かみふじい村の源長げんちよう寺であった。本尊は「風土記稿」では観音菩薩と記載されるが、現在は釈迦如来。開創は明らかではないが、開基の事情から徳川氏の関東入国以後と考えられる。開山は同じ源長寺末であった長光ちようこう寺と同様源長寺三世の徳巌正道。徳巌は元和三年(一六一七)没。羽生城主大久保忠隣の家臣である鷺坂道可夫妻が開基となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android