富本大和太夫(読み)とみもと やまとだゆう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富本大和太夫」の解説

富本大和太夫(初代) とみもと-やまとだゆう

?-? 江戸時代中期の浄瑠璃(じょうるり)太夫
富本節の祖初代富本豊前(ぶぜん)太夫の弟子。宝暦2年(1752)江戸三座のひとつ中村座で師のワキをつとめる。師の没後は初代宮崎忠五郎,3代名見崎徳治を三味線方三座に出演した。安永8年(1779)以降の活動は不明。別名に富本家満登太夫。

富本大和太夫(2代) とみもと-やまとだゆう

?-? 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。
富本節の2代富本豊前(ぶぜん)太夫の弟子で,寛政5年(1793)2代を襲名。以後師のワキ語りとして活躍した。前名は富本豊吉太夫。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「富本大和太夫」の解説

富本大和太夫

生年生没年不詳
江戸中期の富本節の太夫。初代富本豊前掾の高弟。師が没した明和1(1764)年から,師の子午之助が2代目豊前太夫を襲名する安永6(1777)年までの間,富本節を支えた人物経歴については不明。7年の市村座最後の劇場出勤記録。

(根岸正海)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android