富盛村(読み)とうむいむら

日本歴史地名大系 「富盛村」の解説

富盛村
とうむいむら

[現在地名]東風平富盛ともり

東風平くちんだ村の南東報得むくいり川上流域に位置する。南西八重瀬えーじ岳、西にジリグスクがあり、北は低い丘に囲まれる。トゥムイ村とよぶ。三山時代には具志頭ぐしちやん間切の内であったという。絵図郷村帳には友利村とみえ、琉球国高究帳によると高頭一九五石余、うち田一三九石余・畑五五石余。「琉球国由来記」には富盛村とみえ、御嶽は八重瀬嶽御イベ(四御前)中間なかまノ嶽・ヒラウ嶽・比嘉ひじや森があり、富盛ノロが祀っていた。「球陽」尚貞王二一年(一六八九)条によると当村は火災が多く、風水をみてもらうと八重瀬岳が火山で、獅子を作って同岳に向かって置くと防ぐことができるといわれ、ジリグスクに石獅子を建てたという(石彫大獅子として県の有形民俗文化財に指定される)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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