寒さの指数(読み)サムサノシスウ

デジタル大辞泉 「寒さの指数」の意味・読み・例文・類語

さむさ‐の‐しすう【寒さの指数】

平均気温がセ氏5度を下回る月だけを取り出し、各月の平均気温と5度との差を合計したもの。暖かさの指数とあわせて、温量指数とよばれる。

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法則の辞典 「寒さの指数」の解説

寒さの指数【coldness index】

植物において,ただちに枯死に至らなくとも一定期間以上持続するとその種の生存が困難となるような低温による分布制限を表す指数.1948年に吉良龍夫の提案したものである.記号CIである.次の式で表される.

ここで12-n は一年のうちで月平均気温(t℃)が5℃ 未満である月の数である.暖かさの指数*(川喜田の温量指数)と区別できるように負の値をもつように定義されている.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の寒さの指数の言及

【植生】より

…このほかに,冬の寒さにおける最低温度に対する耐凍性が重要だとの考えがある。積算温度についての指数で,植物の分布の限界とよく一致するといわれているのが,川喜田二郎・吉良竜夫の暖かさの指数warm index(WI)と寒さの指数cold index(CI)である。これは,経験的に5℃を閾値として,WIは月平均気温が5℃を越える月の平均気温と5℃との差を,CIは月平均気温が5℃よりも低い月の平均気温と5℃との差を,それぞれ年間で積算したもの(CIは負の値で表す)である。…

※「寒さの指数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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