寛保年間柳河藩領図(読み)かんぽうねんかんやながわはんりようず

日本歴史地名大系 「寛保年間柳河藩領図」の解説

寛保年間柳河藩領図(柳川藩領図)
かんぽうねんかんやながわはんりようず

一〇三×二三一センチ

成立 正保期か

写本 柳川古文書館

解説 名称仮題。柳川藩領全域を描き、郡ごとに色分けされた村形のなかに村名と村高が石以下斗升合まで記載される。新田部分は丸輪形、道は朱線で示され、古城跡の書込みもある。紙背に「寛保年中御領内絵図/御領内村附帳壱冊」と記されているが、図中に交通に関する注記が多いことなど正保国絵図作製事業の絵図基準に適合する点が多く、筑後国の正保国絵図作製前に作られた柳川藩領分図の写と考えられる。本図は近代に入ってからの写とみられるが、その原本は不明。しかし現存していない筑後国の正保国絵図の様相をうかがううえで貴重。

複製柳川市史」地図編、「福岡県史資料」第一輯附録など

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android