寺川口村(読み)てらかわぐちむら

日本歴史地名大系 「寺川口村」の解説

寺川口村
てらかわぐちむら

[現在地名]矢部町上寺かみてら

南流する千滝せんたき川沿いに位置し、上流すぎ村、下流上司尾じようじお村に接し、東に大野おおの村がある。正平九年(一三五四)八月一三日の肥後矢部郷村注文(阿蘇家文書)に「かはくちの分 四貫三百文」とあるのが当村のことであろう。文明一四年(一四八二)九月一七日の阿蘇惟家置文写(同文書)によると「てらかは口のむら」と金木かなぎ(現下益城郡砥用町)が阿蘇惟忠建立の菩提寺へ寺領として寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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