20世紀日本人名事典 「寺沢寛一」の解説
寺沢 寛一
テラザワ カンイチ
大正・昭和期の物理学者 東京大学名誉教授;電気通信大学名誉教授。
- 生年
- 明治15(1882)年7月15日
- 没年
- 昭和44(1969)年2月5日
- 出生地
- 山形県米沢
- 学歴〔年〕
- 東京帝大理科大学理論物理学科〔明治41年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士〔大正6年〕
- 経歴
- 大正2年欧米に留学、6年帰国、東北帝大理科大学講師、同大工学専門学校教授。7年東京帝大教授となり航空物理学講座を担当。昭和10年から同大航空研究所、14年から地震研究所各所員を兼務。この間、理学部長、総長事務取扱、震研、航研各所長を歴任。また学術研究会議会員、航空評議会評議員、科学振興調査会、科学審議会、科学技術審議会各委員を務め、18年定年退官。退官後日本放送協会評議員、中央無線電信講習所長、電気通信大学初代学長を務めた。東大・電通大各名誉教授。弾性力学、流体力学の分野で優れた研究があり、著書に「自然科学者のための数学概論」「初等力学」「力学通論」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報