…《日本書紀》は僧,沙門,大徳などを〈ホウシ〉と訓じているので,早くから国語化して用いられたものと思われる。律令時代には伝灯大法師位,伝灯法師位のように僧位の名称ともなったが,一般には僧侶を意味し,延暦寺の僧を山法師,園城(おんじよう)寺の僧を寺法師,興福寺の僧を奈良法師とも呼ぶ。さらには俗人の法体(ほつたい)した者,頭髪をそった男の子までもいい,また一寸法師,影法師のように,ある語の後につけて〈人〉の意を表すこともある。…
※「寺法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」