封じ込む(読み)フウジコム

デジタル大辞泉 「封じ込む」の意味・読み・例文・類語

ふうじ‐こ・む【封じ込む】

[動マ五(四)]封じ込める」に同じ。
「手ずから折った黄い野菊の花が―・んであった」〈花袋田舎教師
[動マ下二]ふうじこめる」の文語形

ふんじ‐こ・む【封じ込む】

[動マ下二]《「ふうじこむ」の音変化》ふうじ込める。
懸想人けさうびとの長歌詠みて―・めたる心地こそすれ」〈・若菜上〉

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精選版 日本国語大辞典 「封じ込む」の意味・読み・例文・類語

ふうじ‐こ・む【封込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙ふうじこめる(封込)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙ふうじこめる(封込)
    1. [初出の実例]「世界の竜神をあの岩屋へ封じ込んで、其の上へ密法の注連をひいた」(出典:歌舞伎・鳴神(日本古典全書所収)(1742か))

ふんじ‐こ・む【封込】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「ふうじこむ(封込)」の変化した語 ) 中に入れて封をする。
    1. [初出の実例]「願文どもを、大きなるぢんのふばこにふむじこめて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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